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映画 ええやん

「やさしい」の 究極系は『ぼくらの』のキリエか?

ぼくらの 読んでかなり経ったから彼のエピソードや人物像完璧に覚えてはないけど。たまに考えちゃうこと。


キリエは、こちらの世界にいる人々と向こうの世界にいる人々の命の重さは同じではないか、だから戦わない という考えを最初持っていた


子供の頃は考えが全くわからなかったためなんて冷酷なやつとおもってたが


遠くにいる人間に想像力を働かせて、身内を守るというエゴイズムを排除しようとする価値観は、1つの意味で究極的に『優しい』。

国家公務員とかになってほしいタイプ。


ただ、これが1つの優しさだとしたら、私は優しくなくていいやと思う。エゴイズム万歳。絶対身内が大事。大多数の人の価値観。


よく知られたトロッコ問題あるよね、トロッコが走っててこのままだと轢かれて5人死にます、あなたは進行方向のレバーを切り替えて彼らを救うことができるがその代わり切り替えた先の1人が死にますっつーやつ。行為の倫理性と結果の倫理性どっちを優先させますか、てやつ。

キリエの話でわからなかったのが、相手が攻撃してきたのに対してされるがままになってたこと(だよね?違ったっけ)。平等の均衡を守るためならキリエも攻撃すべきだったんじゃないの? 


上で国家公務員とかになってほしいタイプと書いたけど、ほんまにそうだ。公の仕事をするときには、私より公を優先することが必要なときもあるかもしれない。生き死にレベルではなかなか無いとしても。


キリエの話は、優しさとはなんだろうと考えさせられる話だった。